レッスン2:ルートとジャズの楽譜を覚えよう

どうも、一番やさしいジャズピアノ独学講座の高田です!

レッスン2はジャズの楽譜の読み方を紹介して、普通のピアノとは違う部分について触れていきましょう!

目次

ドレミファソラシからの卒業

さて、このレッスン2は最初からクライマックスです。笑
今後、ジャズを演奏するにあたって「ドレミファソラシ」という数え方を卒業します。その代わりCDEFGABというアルファベットでドレミを数えるようにしてください!

C = ド、 D = レ、のように数えます。下の画像を参考にして暗記してください。

♭(フラット)は半音下げるという意味。鍵盤上では左にずれます。
♯(シャープ)は半音上げるという意味。鍵盤上では右にずれます。
よって、この図に記載はありませんがD♭はC#、G♭はF#などのように表すことができます。

ということで、皆さんは今後「Gは?」のように聞かれたら、即座にその鍵盤を押さえられるようにならないといけません!これが覚えられているかどうかというのは、今後進めていく上での死活問題となります。笑

今から、その理由をご説明いたします。

ジャズの楽譜は特殊!?

ドレミファソラシで慣れ親しんでいるのに、どうしてこんなアルファベット表記のほうで慣れないといけないのか。その答えはジャズの楽譜にあります。

まずは、おそらくこちらのほうがお馴染みだと思いますので、一般的なクラシックの楽譜を見てみましょう。

クラシック等の楽譜の特徴は以下です。

①列が右手パートと左手パートに分かれている。上の段は右手で弾き、下の段を左手で弾く。
②両手ともメロディがびっしり書かれており、これをそのまま弾くことで曲が完成する

まあ、音楽の授業でもちらっと見たことがありますし違和感ないですよね?笑

続いて、ジャズの楽譜がこちらです。(一部抜粋)

なんだこれ全然ちげえぞ!!!

そうなんです。ジャズの楽譜はリードシートとも呼ばれ、一般的な楽譜と大きく違います。

①列が右手パートの1列しか記載されていない。
②B♭maj7やD7など、謎のアルファベットがいっぱい書かれている。
③音数が比較的少なくて簡単そう。

さて、これらを1個ずつ見ていきましょう。

ポイントとして挙げましたが、列が2段から1段になっていて、右手しかメロディが書かれていないんです。僕も最初に見た時びっくりしました!笑

しかも、そのメロディが書かれた音符も必要最低限しか書かれていないことが多いんです。どう見てもなんか簡単そうですよね?笑
これは、そのまま弾いても良いけど、これをベースに好きに音足しちゃっていいぜっていうことでもあるんです!

そんなことより、左手は何弾けばいいの???

分かります、やっぱりそこが気になりますよね。笑
そう、その答えが謎のアルファベット部分なんです。

コード表記

楽譜に記載されている「B♭maj7」や「D7」や「G7」などはコードと呼ばれます。
コードはジャズピアノだけに限らず、ポップスやロックなどにも用いられる最重要概念の一つです!

ジャズにおいては、コードによって左手でどのように伴奏するかが決まります

では、このコードが何を示しているかですが、感の良い皆様ならもうお気づきになっているかもしれませんね。笑

B♭maj7」「D7」「G7」などの頭文字についているアルファベットは、初めに説明した通り、B♭=シ♭、D=レ、G=ソのことを表しています!!!

この頭文字の赤マークしたところはルートと呼ばれます。ルートという呼称はこのあとも使いますのでここで覚えてください!

コード = B♭maj7、D7、Cm7など
ルート=B♭、D、Cなどの最初のアルファベット部分

ちなみに今はルートの後に付いている「maj7」や「7」などは気にしなくて良いです。それは後のレッスンで考えていきましょう。

ルート伴奏の可能性

ここまで、「ふーんそうなんだあ〜」みたいな感じで読み進めていると思いますが、実はとってもすごいことを書いてます。笑

これはつまり、Cm7と書かれていたとしたら、ルートのC(ド)の音をボーンって鳴らせば、それだけでも左手の伴奏は成立しちゃうってことなんです!

しかもルートの数っていくつでしたか?なんと12個だけです。

ルートはC,D,E,F,G,A,Bの7つと、♭や#の黒鍵5つを加えた全12パターンしかありません。
※最初の鍵盤図を参照して数えてみてください

それでカッコいいかどうかは置いといて、12個のルートだけ覚えておけば、どんな曲だろうととりあえず常に左手伴奏はできちゃうって、とんでもないことじゃないですか!?

これはジャズに限った話ではなくて、自分の好きなJ-POPの曲名のコードをGoogleで検索すればすぐに出てくると思います。それを見ながら少なくとも単音でルートを抑えて歌うことはこの時点で出来るようになります。笑

歌さえ上手ければ、それでも結構サマになるかも笑

コード表記の凄さ

どうでしょうか、ジャズ難しいと思いましたか?
僕は全然そうは思いませんでした。むしろ、真逆です。

だって、もう一度クラシックの楽譜を見直して考えてみてくださいよ。クラシックは音符で全て指定してあるので、左手のパターンは無限大にあります。一方、ジャズの楽譜はコード表記です。

単音でルートを弾く伴奏でいいのであれば、左手は12パターンさえ覚えてしまえば、
この世のほぼ全てのコード表記楽譜において、即座に左手の伴奏を付けられることを意味します。
コード表記ってとんでもねえんですわ・・・。

今後の学習方針

コードを制すものはジャズを制すという言葉があります。

ありますというか、今作りました。笑
でも、本当にこれは大げさじゃないんです!

コードは左手の伴奏だけに留まらず、今後のアドリブ演奏などにも大きく関わってくるものです。
また、このコードについての学習や暗記が難しくてジャズを諦めてしまう方もいっぱいいるのも事実です。

このレッスンでは今後はこの「コード」に照準を絞ってレッスンをすることで、最初の鬼門をなんとか越えようと思っています!今回のレッスンではルートだけでしたが、次回からはもう少し深くみていきましょう!!

参考動画

旧レッスンで使っていた動画ではありますが、左手でルートを弾いた場合にどうなるのかの参考動画を置いておきます。これがジャズかと言われたら、まだその段階ではありません。ただ、このようにパッとコードを見た瞬間にそのルートを弾けるというのはためになりますので覚えて損はありません。

課題

最初にも表示した下図を見て、Cといわれたらド、Eといわれたらミ、のようにCDEFGABと鍵盤が脳内リンクできるように覚えましょう。ただ、次回からの課題が大変なので、今回はある程度頭にはいったら次へ進んでOKです!

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