レッスン5:4和音コードを覚えてポップスマスターになる!

どうも、一番やさしいジャズピアノ独学講座の高田です!

レッスン4の課題はいかがでしたか?この時点でLet It Beなどの弾き語りが出来るようになっています。皆さんとんでもない成長速度ですよ!!!

今回のレッスンでは4和音コードを学びます。ジャズの基礎としてもこれ以上ないほど大切ですし、ポップス曲の伴奏という意味では本レッスンが終われば弾けない曲はなくなるレベルです。

楽しんでいきましょう!!!

目次

4和音コードの種類

4和音はトライアドよりコードの種類はグッと増えますが、あくまでベースはトライアドコードです。

トライアド(3和音)をベースにして、何の1音を足すか?という話なわけですね。

こんな感じで、トライアドの上になんの音を足すかで4和音コードが作られていきます。ですので、トライアドコードの2種類を理解しているとめっちゃ理解しやすくなるっていうわけです!

さて、4和音の中でもよく使うコードと、応用的なコードの2種類があります。
まずは、こちらの4つが最もよく使われる基本コードです。

表記(Cのとき)名称度数
CM7、C△7、Cmaj7メジャーセブンス1 3 5 7
C7セブンス1 3 5 ♭7
Cm7、C-7、Cmin7マイナーセブンス1 ♭3 5 ♭7
Cø7、Cm7♭5ハーフディミニッシュ1 ♭3 ♭5 ♭7

※ハーフディミニッシュはマイナーセブンフラットフィフスなどとも呼びます!どっちも大事!

この3つのコードの度数を良くみてください。

メジャーセブンスとセブンスは、メジャートライアド(1,3,5)に対して「7」を足すか、「♭7」を足すかの違いしかありません。

マイナーセブンスとハーフディミニッシュは、どちらもマイナートライアド(1,♭3, 5)に対して「♭7」を足します。違いは、5番目を♭させるかだけです。

前のレッスンでメジャートライアドとマイナートライアドを散々やったから、結構理解しやすいんじゃないでしょうか?ちなみに、メジャートライアドは明るめなコードでマイナートライアドは暗めなコードだったと思うのですが、何度の音が違うんでしたっけ?

3度の音ですね!1・3・5ならメジャートライアド、1・♭3・5ならマイナートライアドでした。

その通りです!!さすが前回のレッスンを乗り越えし猛者たちですね!笑

そのコードが明るい印象でサウンドするか、暗い印象でサウンドするかは、3度の音が♭されてるかどうかで決まってましたね!ということは、先ほどの表を見ると前半2つは明るめにサウンドし、後半2つは暗めにサウンドする印象を覚えると思います!弾いてみてサウンドを確かめると良いと思います!

少し応用的なコード

さきほどの4つでほぼOKなのですが、いざ自分が弾きたい曲に知らないコードが出てきたときに困るので、残りのコードも載せておきます。

 表記(Cのとき) 名称 度数
C7sus4セブンスサスフォー1 4 5♭7
C○7、Cdim7ディミニッシュセブンス1,♭3,♭5, 6
Caug7オーギュメントセブンス1 3 #5♭7
CmΔ7マイナーメジャーセブンス1 ♭3 5 7

この中でも、最初の二つ(7sus4とディミニッシュ)はそれなりに見かけるので、この2つだけは覚えてもいいかもしれません!後半2つは滅多に見かけないので、表には載せましたが無理に覚えなくて良いです。まずは基本のコードを覚えることだけに集中で何にせよOKですね!

ということでこれで全部です!!あまり覚えなくても良いやつは省くと全部で6つなのでここでまとめておきましょう!

覚えるべきコード一覧

 表記(Cのとき) 名称 度数
CM7、C△7、Cmaj7メジャーセブンス1 3 5 7
C7セブンス1 3 5 ♭7
Cm7、C-7、Cmin7マイナーセブンス1 ♭3 5 ♭7
Cø7、Cm7♭5ハーフディミニッシュ1 ♭3 ♭5 ♭7
C7sus4セブンスサスフォー1 4 5♭7
C○7、Cdim7ディミニッシュセブンス1,♭3,♭5, 6

転回

ちなみに、1357がメジャーセブンスとありますが、3571みたいに組み合わせをズラして弾いた場合は違うのでしょうか?ドミソシではなく、ミソシドって弾くイメージです。

鋭すぎる読者のみなさんの中には、こんな疑問を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。

答えはズバリ、その場合でも同じコードです

もっと言うと、1357を3571のようにズラすことを「転回」と呼びます。「展開」という漢字とよく間違うのですが、「転回」です。笑

3571が第一転回形、5713が第二転回形、7135が第三転回形と呼ばれます。何回ずらしたかってだけの話ですが、実はこれが結構大事です。

例えば、Dm7 G7という二つのコードが並んでいるとします。普通に弾くとこうなります。

上がDm7を弾いた形、下がG7を弾いた形なんですが、実際に弾いてみると割と手の移動が激しいと思います。そこでG7のほうを第二転回形(5713)にしてみます。もう一度Dm7 G7と続けて弾くとこうなります。

ほら、弾かなくても一目瞭然だと思いますが、指の動きが最小限になりましたね?

なるべく指の動きが最小限になるようにコードを好きに転回しちゃって良い、というか転回したほうが良い

というルール(?)がありますので、これを機に覚えておきましょう!!

これを覚えると開ける世界

さて、これでとうとうコードという未知の概念の全貌が明らかになりましたね!

もしあなたがこの6つのコードを、全12キーでスイスイ弾けるようになったとしたら、一体どのような未来が待っているのでしょうか?

・コードさえ書いてあれば、初見でどんな曲に対しても即座に伴奏をつけることが出来る(左手ルート、右手コードがおすすめ)
・一人で弾き語りも出来るし、バンドを組んでコード伴奏するのも勿論余裕
・知らないうちにジャズ演奏の下地が出来てきている

普通にスゴすぎませんか!?
「ねーねーあの曲弾いてよ!」て言われたら、「仕方ないな〜」なんて言いながらニヤニヤしながらスマホでコード譜を検索して、即座に伴奏を弾いちゃったりするわけです。笑

僕はコードを覚えてから、かなりピアノが楽しくなりました!!

ジャズというより、ポップスピアノ(コードを見て曲の伴奏を弾く)という意味では一旦ここまでの内容をマスターすればバッチリです!!やっぱり、物事はゼロからイチを学ぶのが一番大変なんですよ。ここまでの下地が出来ていれば、あとはリズムとか応用的な内容をちょっと学べば、すでに覚えているコードをもっとカッコよく工夫して弾く方が簡単だと個人的には思います!

伴奏時の工夫

さて、伴奏するとはいったものの、いざCM7というコードを前にしたときにどう弾けばいいんでしょうか?
CM7 = 1,3,5,7 = ドミソシだと分かってはいます。両手でドミソシを一斉に弾くのでしょうか?

これに関しては、一律の正解というのがありません。両手でドミソシをオクターブ違いで弾くのだって間違いではありません。

左手1、右手1.3.5.7

一番簡単で楽だと思うのは、左手はルートだけを低い位置で押さえ、右手は普通にコードを弾くパターンです。
左手もコードを押さえちゃうと音数が多すぎて音が濁ってしまうんですよね。そこで左手はルートの音を低い位置で鳴らしておくだけにするって感じです。

楽ちんなので基本はこれでいいかなって思います。

左手1・5、右手3・7

もう一つおすすめは、1, 3, 5, 7を「1・5」と「3・7」に分けて考えるやり方です。
左手で「1・5」を弾き、右手で「3・7」を弾く感じです。

CM7を例にとるとこんな感じですね。左手でドソ、右手でミシって弾いてます。弾いてみると響き綺麗じゃないですか?

形でコードを覚えてる場合は、こういう風に分割するの結構大変なんですよね。笑

だけど、これを覚えておくととっても良いことがあります。

まず、ここで左手で弾いている1・5の2音を、よくギター界隈ではパワーコードって呼びます。
「覚えるベきコード一覧」の表を遡ってもらうとわかると思うのですが、ほとんどのコードで1と5は共通なんですよ。ハーフディミニッシュとディミニッシュセブン以外の全部で1と5は弾いてますよね?
つまり、雑にいうと「大体何のコードが出ても1と5を弾いておけばそれっぽくサウンドしてくれる」っていうことです。笑
ほら、覚えとくと便利そうでしょ?笑

次に、右手で弾いてる3・7の2音をガイドトーンと呼びます。

(例)
CM7のガイドトーンは、
Cm7のガイドトーンは、ミ♭シ♭
C7のガイドトーンは、ミ・シ♭

さっきとは逆で、ほとんどのコードではサウンドの差を出す音は3と7なんですよ。メジャーセブンから3と7がどちらも♭されたらマイナーセブンになるし、7だけ♭されたらセブンスになりますよね?

つまり、コードの味付けを決めてくれるのは3・7です。最も大事な2音なわけです。
で、何でこれを覚えておくと良いかというとジャズではガイドトーンヴォイシングといって、コードの3と7だけを演奏するってことが良くあります。

言われて見るとジャズピアニストの演奏聴いてると、左手は音数少なめで一瞬パっと差し込むように弾いてること多くないですか?

今は深く分かってなくても良いんですが、3と7をパッと押さえられるっていうのはジャズ演奏においてとてつもない利点をもたらしてくれるので覚えておくと便利なんです。

なんか頭がこんがらがってきたんだけど、結局どうすればいいの?全部覚えなきゃダメなの?

そんな声が聞こえてきました。

最初は覚えなくていいです!!!!!!笑
ふーんって思ってくれれば今はOK!!

左手ルート、右手コードで伴奏ができるようになってからもう一度見返してくれればそれでOKです!!

課題

さあ、問題はここからです。笑

コード一覧をみて、「へえ、コードって大体6種類あって度数はそんな感じなんだあ〜」って読み進めることと、「コードを出題された瞬間に脊髄反射レベルで正確に押さえられるようになる」というのは全く次元の違う話です。

バットの振り方を教わって理解しても、いきなりバッティングセンターで130kmの球打てないですよね。笑

ということで、お察しの通りJazz-Stepsでこれをやります。理解ではなく、習得を目指すにはJazz-Stepsでトレーニングしまくるのが一番手っ取り早いです。

ちなみに、今回の課題はめ〜〜〜〜〜〜〜っちゃくちゃ難しいので覚悟してください。笑
時間はいくらでもかけて良いです!!レッスンの折り返し、ここが正念場です!頑張りましょう!!

Jazz-Steps課題5つ
・トレーニング > コード > 基本4和音 > メジャーセブンスの本番モードでDランク獲得
・トレーニング > コード > 基本4和音 > マイナーセブンスの本番モードでDランク獲得
・トレーニング > コード > 基本4和音 > セブンスの本番モードでDランク獲得
・トレーニング > コード > 基本4和音 > ハーフディミニッシュの本番モードでDランク獲得
・トレーニング > コード > 基本4和音 > まとめの本番モードを1分未満でクリア(EランクでもOK)

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