レッスン1:ジャズとは?

どうも、一番やさしいジャズピアノ独学講座の高田です!

記念すべきレッスン1、始まりましたね!
皆様の新たな趣味の世界がここから始まるかもしれないと思うと、僕もワクワクしてきます!

改めて、このサイトでは全10レッスンに渡ってジャズピアノを学習することを目的とします。
ただ、世の中に数多くあるジャズの情報サイトの中で、ここがどういう立ち位置なのかをまずは明確にしておきます。

目次

レッスン対象者について

一番やさしいジャズピアノ独学講座の対象者は下記のような方です!

・ジャズピアノの知識が全くない方
・ほんの少しジャズを学んだけど挫折した方
・本気で上達を目指すより、まずは簡単にジャズを体験してみたい方
・コードの勉強をしてポップスの曲の伴奏ができるようになりたい方

世の中には、ジャズについての分厚い理論書や、プロによる本格的なレッスンなど様々な教材がありますが、僕のような不真面目人間にとって、どれもこれも軽い気持ちで学ぶには消費カロリーが高すぎるものばかりでした。笑

そこで、本サイトではとにかく気軽にジャズピアノを楽しめるようになることを目的としています。

「ジャズとはこうあるべきだ」「こんなものはジャズではない」「ジャズを冒涜するな」

今も昔もジャズという分野はこのような声が多く、せっかく楽しい音楽なのに気楽に学ぶのが難しいのが実情だと思います。そんな風潮に風穴を開けるべく、

ジャズピアノがどういうものなのか、雰囲気だけでもサクっと体験できる所があっても良いじゃないか

というのがこの講座のコンセプトであります。

最終目標について

さて、何かを始めるときは、まずは目標を明確にするのがモチベーション維持の近道です。
ということで、目標を2つ定めます!

中期目標:コードを覚えて、ポップス曲の伴奏が即座につけられるようになること

え?ジャズを学ぶんじゃないの?って思った方、そうなんですけど物事には順序があります。

ジャズを勉強するためには「コード」の知識が必須なのですが、これはジャズに限った話ではなくありとあらゆる音楽でめちゃくちゃ大事な概念です。日本人にとっての米、アメリカ人にとってのハンバーガー、フランス人にとってのワイン、が音楽にとってのコードです。(適当)

そして、コードを勉強するとまずはポップス曲の伴奏ができるようになりますので、レッスン5までにそこを目指すことにします。それだけでも十分すごいですもんね!

そこから更にジャズの世界へ足を踏み入れて、最終目標はこのようにします。

最終目標:C Jam Bluesでジャズセッションにいけるようになること

Bluesってなに?セッションってなに?ていうかそもそもジャズって何?

という感じですよね。笑
そこはこれから説明しますが、とりあえずジャズセッションとやらに行くことがゴールなんだなっていうのを分かっていただければOKです。

ジャズとは?

ということで、レッスン1の本題に触れていきましょう。

ここでは、「そもそもジャズって何?」というところをクリアにしていきます。
ただし、この「ジャズとは」という議論は何世代にも渡って血で血を洗う争いになるような非常に危険な話題です。笑
どこからジャズでどこからはジャズではないのか、そういった議題は決して外の世界で話してはいけません。
ハリーポッターで言うなら名前を呼んではいけないあの人みたいなものです。笑

真面目にいきます。
意外に「ジャズって何ですか」って聞かれても説明するの難しくありませんか?

・カフェで流れてる作業の邪魔をしないBGM?
・バーでかかってるなんかアダルティーでセクシーな音楽?
・映画「Blue Giant」のような激しいサックスを吹く音楽?(僕が大好きな映画なのでぜひ観てね)

色々な見解がありますが、まずはハッキリとこれだけは答えておきます。

ジャズ=こういう音楽っていう正解は基本的にありません

ですので、僕からしても「これってジャズの曲?」って聞かれても難しいんですよ。

例えば、みなさんも聴いたことありそうな曲名で言うと「My Favorite Things」や「Someday My Prince Will Come」とか「Autumn Leaves」とかはご存知でしょうか?これらの曲はジャズスタンダードと呼ばれる曲たちで、よくジャムセッションで演奏されます。

でも、よくよく考えたらこれらの曲は元々はジャズの曲ではないんですよ。

My Favorite Thingsは、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中曲ですし、Someday My Prince Will Comeはディズニー「白雪姫」の挿入歌ですし、Autumn Leavesはシャンソンの歌曲です。

つまり、ジャズスタンダード曲と言ってもあくまでも”ジャズとしてよく演奏される曲”という意味でしかないわけです。

さて、あんまりもったいぶっても仕方ないので、このサイトにおけるジャズの定義を示します。

このサイトで示すジャズとは、
①イントロ
②テーマ
③アドリブ(即興演奏。ソロパートとも呼ぶ)
④テーマ(戻りテーマ)
⑤エンディング
という5つの曲構成に沿って演奏された曲のことを示す。

そうです。大切なのは曲構成なんです。これがすごく大切です。

さきほども言いましたが、よく質問されて回答に困ってしまうのが、「これってジャズの曲だっけ?」みたいな質問です。

よく勘違いしている例)
×こういう曲調がジャズである
×こういうリズムがジャズである
×ドラムやベースやサックスが複数人集まって演奏するとジャズである

どんな曲もジャズとして演奏することはできるし、逆に世間が思っている「ジャズジャズしい曲調」でないものも、さきほどのような曲構成をベースにして演奏していたらジャズと言って差し支えないと思います。

つまり、「こういう曲調がジャズだ」とか「この曲がジャズの曲だよ」といった類の概念とは違うということです。

ジャズの曲構成について

さて、前項で説明した5つの曲構成ですが、①のイントロと⑤のエンディングは何となく想像つきますよね?

イントロは曲の導入部分のこと、エンディングは曲の終了部分のことです。

イントロとエンディングは言葉通りの意味

では、あまり聞き慣れない言葉が②と④にあるテーマというものでしょう。

ずばり、テーマとは曲の主要なメロディーのことを指します。例えば、Someday My Prince Will Comeなどで説明するなら「原曲のメロディがテーマ」と言ってもいいでしょう。

聴いた瞬間「あ!あの曲だ!」とわかる主要なメロディのことをテーマと呼ぶ。曲そのものとも言える。

これを聞いた皆さんは、もしかしたらこんな疑問を抱くかもしれません。

テーマが曲そのもののメロディを指すなら、いちいちテーマとか言ってないで「曲」って言えばいいんじゃない?なんでわざわざ区分けしてんの?

鋭い指摘ですね。笑

ここが、ジャズのめちゃくちゃ面白いところなんです。
一般的に想像するピアノって、楽譜に記載されてるメロディをその通りに弾きますよね?

ジャズは、楽譜に記載されていないアドリブ(即興演奏)をするパートが曲の大半を占めます

つまり、同じ曲を何度弾いても同じ演奏は一つもないということです。

さきほどの疑問について回答すると、ジャズは究極初めから終わりまでアドリブ演奏することも可能です。でも、それだと一体今何を聴いてるのか分からなくなっちゃいますよね?

そこで、まずはちゃんと曲のメロディを演奏します。(テーマ)
そして、その後そのメロディのコード進行(※曲調とほぼ同意だと思ってください)に合わせてアドリブをします。
アドリブしまくってる元々の曲が何だったのか分からなくなっちゃうので、もう一度曲のメロディに戻ってきます。(戻りテーマ)

そんな感じで演奏が進むので、曲のメロディのことをテーマっていう風に区切って名付けてるんですね。

まとめておきましょう。

ジャズ演奏の流れは下記のようになる。
①イントロ(まずは良い感じに曲を始めるための導入部分を演奏する。)
②テーマ(曲のメロディ部分を弾く。メロディがわかる範囲でアレンジしてOK)
③アドリブ(この曲に合った雰囲気の中で即興演奏をする)
④テーマ(もう一度曲のメロディ部分を弾く)
⑤エンディング(曲を良い感じに終了させるように演奏する)

まあ、批判覚悟で強引に言うなら、

ある曲のメロディを弾き、その曲に合う形でアドリブしたら、広義には全部ジャズです!

実際の演奏で曲構成を確かめてみよう

文字だけでは分かり辛いと思いますので、僕の演奏を載せておきます。
ちなみに、僕はプロでもなんでもない素人ですので決して模範演奏ではありません。笑

曲目は上でも説明があった白雪姫でお馴染みのSomeday My Prince Will Comeという曲です。よく演奏される曲ですので覚えておいて損はないでしょう。

画面右上にイントロやテーマなど、現在のパートが表示されているので確認しながら聴いてください

課題

レッスン1では課題はありません。心の準備とジャズの曲構成を理解してもらえればOKです。
次からのレッスンでは毎回課題を出して、それをクリアしてから次に進むというシステムにします。

サボっちゃダメですよ?それでは早速次のレッスンへ進みましょう!

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